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【囲碁】秀策のコスミを研究【小目定石・小ケイマガカリ】

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15日は囲碁の日。(当ブログの掟)
野狐囲碁5段昇格に向けて勉強中です(*・∀・*)9
 
ヒカルの碁の藤原佐為の設定にもなっている
本因坊秀策の得意としていた
『秀策のコスミ』について研究しました。
 
自分もヒカルの碁世代で
囲碁の勉強にと本因坊秀策の棋譜を並べていたので
小目に小ケイマされたら秀策のコスミで打つのが
無意識に当たり前の感覚になっていて
そういえば理解せずに打っていたなと思い
今になってしっかりと考えてみました。

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秀策のコスミは布石による流れもありますが
今は右上のように小ケイマに掛けられて
黒7と打つ手が『秀策のコスミ』と呼ばれています。
 
本因坊秀策の黒番はこの打ち方が多く
「碁盤が十九路である限り悪手になることはないだろう」
このように秀策が語っていたとも伝えられています。
現代の囲碁はコミという白番を助ける制度が出来たので
絶対ではなくなりましたが今でも悪手ではないと思っています。
 
本因坊秀策は1829年1862年の34歳で亡くなってしまうのですが
すでにそこまでの境地に至っていたのが凄いです。
 
黒7の意図としては逆に相手に7と掛けさせないようにしている意味と
色々な含みを持たせていて柔軟性があります。
 
とは言え直ぐに隅で地を稼ぐ手は意図していないはず。

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これは相手の方が石の動きが広くて良いので
黒としてはダメなように思います。
 
隅だけを重視するなら

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最初からこう打てば良いですからね。
 
秀策のコスミは相手の動きを牽制する手でもありますが
中央に先着している意味合いが強いのかなとは感じます。
 
黒が継続して打つなら

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中央に石の厚みを作る手が良さそうです。
 
ただ秀策の棋譜を見るに
抑えつけるような手は印象になく
常に選択肢があるような含みがあって
こう打たれたらこう打つような
バランス感覚のある打ち方が印象にあります。
 
今回研究してみての結論ですが
結果的に手が深すぎてわからなかったですΣ(ノ∀`*)
もしわかったのなら囲碁の天才か何かです。
 
ただ色々と実践例を見て
相手の手に対して手抜きをしやすい石の形で
他に打ちたい手があれば打ちやすく
限界まで手を抜けるのが強味のような気がしました。
 
 
もし秀策のコスミ自体に手抜きをしたら
このように囲い込んでプレッシャーを与える手が有力です。

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黒から6の手を打たれたら強烈なので
普通は白も6と頭を出すのが予想されますが
黒7の手が力強い手です。
 
白の石は封鎖されたりとか取られることはないのですが

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打つ手が難しい手になるので
感触的には黒の方が気持ち良いです。
このように進むと白6手は悪手なのかな?とは思います。
 
 
今回の勉強をする時に
改めて秀策の棋譜を並べていたのですが
今でも通用する手筋があって綺麗です。
 
囲碁も将棋のAIなどで研究が進んでいますけど
機械がない時代の人間同士の棋譜
何かゾワっとするような感覚があります。
現代のキッチリカッチリみたいな打ち方も好きですが
歴史が進んでも記憶に残る碁は色褪せないです。

 

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