15日は囲碁の日。(当ブログの掟)
野狐囲碁5段昇格に向けて最新定石の勉強中です(*・∀・*)9
自分は小目に打つのが好きで
「改めて良い手だな」と感じる手がありました。
テーマは『一間高ガカリ・ツケ下がり』です。
かの木谷實九段が得意とされた打ち方です。
一般常識的には黒5は黒3の右に引くというのが当たり前で
図のようにツケ下がりのような手は打つ人は珍しいです。
白が強引に攻める手は白6と打つ手ですが(例1)
さすがにこれは強引過ぎて上手い手はなかったです。
これらの図は黒が成功だと言えると思います。
ツケ下がりを初見で打たれた人が次に打つ手は
こう白6に打つ人が多いような気がします。(例2)
自分もこの手が本手なのかなと研究する前は思っていました。
ただ黒の方に選択権が多い気がしますし
黒が他に打ちたい手がある場合は
先手を獲れそうなこの打ち方が良いとは思っていて
互角以上な形勢で他の手に回ることも出来ますし
追及をするならば黒7と下がる手があって
黒に有利な手があって白6は普通に見えて悪いように感じました。
白の対応としては白6もありますが(例3)
この手も何だかんだ黒が良さそうな手になってしまいます。
なので定石的には黙ってツナグというのが形のようです。(例4)
ここから黒が手を抜いてしまうと
今度は(例1)のように打つ手が成立してしまうので
黒は星に打って実利を得る代わりに
白に先手を渡すという取引で互角なのかなとは思います。
『一間高ガカリ・ツケ下がり』の最終的な形だけ見れば
黒の実利に白の中央への勢力という見方ですが
自分の結論としては『一間高ガカリ・ツケ下がり』は
とても有力な手だと感じます。
何故プロの間では評価されていないのか不思議な位です。
知らないと間違いやすい定石ですし
ツケ下がりをした方からは選択権も多く主導権を握れそうです。
『一間高ガカリ・ツケ下がり』は見かけない手で
相手としても打たれてビックリする手だとは思うので
今のうちに多用してマスターしたい布石の一つになりました。
今後も研究テーマとして『一間高ガカリ・ツケ下がり』は
この先の打ち方も良い手が見つけたらまたまとめたいと思います。
木谷実とその時代 菊池達也/著
価格:1,430円 |